今日は 前回の企画が
予想以上に好評だったので
昔話し その2をお贈りしますね
決して...決して...
ネタがないからの苦し紛れでは
ないのですよ(>_<)決して...
今日は『はじめて降った雪』
むか~し昔
会津のあたりの天気は
1年中陽気でぽかぽかしておってな
冬になっても寒さを知らずに
暖かくすごすことが出来てたんだど
ある日のことだったんだど
領主様が突然見回りに来ることになった!
『こりゃぁ大変だ!』
『去年、隣村に来たときは
村にちりが落ちていたという理由で
牢屋に入れられたり年貢が倍に
されたりしたでねぇか』
村人たちは総出で掃除をしたんだど
だげんじょも風が吹けばまた元通り...
皆で集まって相談したげんじょ
何にもいい案は浮かばなくて
ほとほと困っていたんだど
そこに旅の坊さんが現れた
その話しを聞いた坊さんは
『こういうことは何とかなるもんじゃよ』
と何とも不思議な助言をしたそうな
村人たちはうさんくさいその言葉を
信じることは出来なかったが
かと言って どうすることも出来ずにいた
夜が更けるにつれ不安はどんどん募ってきた
不安から村人のひとりが
『あのうそつき坊主だけは許せない!
ぶっ叩いてやる!』
と、外に飛び出すと
あたりは雪景色になっておったと
今まで雪など見たこともなかった村人は
この白くて冷たいものがなんだか
分からなかったが
雪は村を真っ白に埋め尽くし
ちりひとつ見つける事が出来なくなったんだど
『お坊さんが言われたことはこのことだったでねぇか』
村人が坊さんにお礼を言いに行ったが
坊さんはもうどこにもおらんかった
それから会津では毎年雪が降るようになったとさ
じゃ また今度ない
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