八重の桜 第二十話
【開戦!鳥羽伏見】
いよいよ始まってしまいました‥
慶応四年一月三日
鳥羽伏見の戦い
戊辰戦争の開戦です‥
京都の騒乱の報は
会津にも届き 状況が見えない
会津詰めの藩士達にも
狼狽と苛立ちの色が見えました‥
そして 会津に残る女性達は
案ずる事しか出来ない我が身ながらも
みんなで集まり
諏方神社に幟(のぼり)の奉納
照姫様も手縫いの幟を持参して
来てくださいました
そこで詠まれた 中野竹子さんの歌
『もののふの猛き心にくらぶれば
数にも入らぬ我が身ながらも』
そして 八重さんもまた
『父兄のをしえたまひし筒弓に
会津心の弾や込めなん』
会津が誇る二人の女丈夫
竹子さんも八重さんも
猛る心を抑えきれず
何も出来ない自分を歯痒く思い
そして いざという時には
その身を賭して
戦いの場に身を投じる
強い強い覚悟が伺えます
そして戦争の火蓋は思わぬところから
切って落とされました
【江戸】
薩摩の度重なる挑発に
とうとう怒りを抑え切れず
庄内藩による薩摩藩邸討ち入り
とうとう戦争の口実を
西軍に与えてしまったのでした
慶応四年一月三日
鳥羽の砲撃を皮切りに
伏見口を守る会津藩・新選組も開戦
この日の戦で
大砲奉行 林権助が戦死しました
佐川官兵衛や山本覚馬も
頭が上がらなかった林さん
深い人情と熱い情熱を持った
会津の名奉行
戦場にどっと座り やりを手に
まっすぐ前を向いたままの
壮絶な最期でした‥
泣きました‥(ノω・、)
そして‥
来週からは号泣必死の回の連続です
この戦争の大義がなんだったのか
会津が朝敵のそしりを受けるいわれなど
なかったことは 多くの方々に理解して
いただけたと思います
来週からは この大義なき戦争によって
悲劇のどん底まで突き落とされていく
断末魔の会津、そして新選組を
つらくとも 目をそむけずに
見守ってまいります
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