幕末へタイムスリップ 人物探訪『日向ユキさん』

幕末戊辰 会津戦争へのタイムスリップ

144年前の今日 慶応四年九月七日

この日 家老 佐川官兵衛は南方の敵を撃退し

城内への糧道を確保するために

大内村まで出撃することを決意しました

今日は城内に入れなかった

こんな方について調べてみました

★日向 ユキさん

来年の大河『八重の桜』で

剛力 彩芽さんが演じる女性です

NHKの出演者紹介では

八重さんの幼なじみという紹介でした

調べてみると 彼女はとっても

明るくて魅力的な女性

悲しい事や苦しい事がたくさんあったひとなのに

そういう記憶は忘れたように

楽しかったことだけが後の回想として

甦っている 素敵な女性だったそうです

彼女は 会津藩士 日向左衛門の二女として生まれました

十八歳のとき 会津戦争が勃発

八月二十三日の朝 早鐘が鳴ったので

支度をして行ってみたら 時すでに遅く

お城の門は堅く閉じられていて 入ることは出来ませんでした

120831緑の中の鶴ヶ城.JPG

その時 十歳の弟だけは先に荷物と一緒にお城に入り

城内 三の丸の土手で家族を待っていましたが‥

 それから開城までの一ケ月間

弟は城内で親類の世話になりました

お城に入れなかったユキさんと祖母、継母や弟達家族六人は

市街へ逃れ 農家の家に世話になりました

ユキさんの継母は薙刀を携え、大小刀を差し

懐剣をふところにして 勇ましく家を出たそうですが

途中、その重さと雨のために歩けなくなり

若者に大小を預けてしまったという話しも

ユキさんは 後に明るく話してくれたそうです

ユキさんもまた この戦争で家族を亡くしています

父は開城のその日の大町口郭門の戦いで重傷を負い

もはやこれまでと 母親の実家の竹やぶに入って自刃

若干二十歳だった兄も九月八日 材木町の銃撃戦で

腰に銃弾を受け 立つ事ができなくなり

しりもちをついたまま射撃を続けるうち

今度は肩を打ちぬかれ、もはやこれまでと

部下に介錯を命じ自刃

部下はその首を稲束に隠して後進しました

後にユキさんは 祖母の実家の竹やぶで父の遺骨を探しあて

さらには 兄の部下から 兄の最期の模様を聞き

その首も探しに行って見つけ出し

二人の墓を並べて葬ったそうです

敗戦後は残った家族と一緒に青森 斗南(となみ)藩に移住

苦労の生活に耐え その後開拓使の

手伝いのため北海道に移り

そこで開拓使官吏の

内藤兼備さんと出会いました

内藤さんは ユキさんにひとめぼれ(?)

結婚を申し込みました

実は 内藤さんは、旧薩摩藩士でした

戊辰戦争にも従軍していました 

父や兄を殺した薩摩藩士の求婚に

ユキさんは当初 拒み続けましたが

周囲の説得や兼備の熱意に打たれ

結婚を決意しました

時代を越え、敵味方を越えて

『愛』が二人を結び付けたんですね

素敵です☆

ドラマでは、剛力さんが どんなユキさんを

演じてくれるか 楽しみです♪

籠城戦も十六日目の今日

藩兵の疲労も蓄積し 苦しい戦況が続く鶴ヶ城です

しかし まだまだ徹底抗戦の構えを崩さない

会津の今日でした

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