今日から5月です
若葉茂る 薫風香る新緑の季節です
そんな5月初日に
会津で毎年行われている行事があります
場所は若松中心より少し離れた
善龍寺
ここ、善龍寺には
なよたけの碑と呼ばれる
碑が建立されています
この碑は 幕末戊申戦争で
明治の世を見ることなく
華と散った会津藩の婦女子の慰霊碑です
戊申会津戦争は
会津藩士と共に
女性たちの戦いでもありました
ある方は 味方の足手まといになったり
敵に捕まって辱めを受けたり
することを嫌い自害しました
ある方は敵の砲弾を浴び
命を落としました
またある方は
敵と戦い 果てました
なよたけの碑にはそんな会津藩の
婦女子233名の名前が刻まれています
毎年5月1日は
そんな先人の女性達の慰霊のため
『なよたけの碑 碑前祭』
が執り行われているのです
慰霊の言葉が読み上げられ
教が読まれ
参列者一人一人が焼香し
碑前祭は厳かにしめやかに
執り行われました
その後、地元の高校
の舞踊部の方々による舞踊
『女白虎隊』の奉納
その後、同じくなぎなた部の皆さんによる
剣舞の奉納
150年を経た今も
会津女性の魂は
今も昔も変わりません
最後に 壮絶な自害を遂げた
会津藩家老 西郷頼母の妻
千重子さんの辞世の句を添えて
合掌…
なよたけの 風にまかする身ながらも
たわまぬ節は あるとこそきけ