本日ご紹介するのは
『長命寺』
幕末戊辰 会津戦争において
大激戦が繰り広げられた場所です
今でも土塀には
当時のすさまじい銃撃戦の跡が
長命寺の戦いは
戊辰八月二十九日
『鬼の官兵衛』こと
家老 佐川官兵衛率いる七百名が
籠城中の鶴ヶ城から
態勢挽回を賭けて勝負に出たのでした
その中には、官兵衛の父 幸右衛門直道もいました
出陣しようとする父を止めた官兵衛に
『わしはまだ70歳にならぬ若者だ
どうあっても出陣する』
と言って出陣したそうです
彼の下着には
『慶応四年八月二十九日討死
佐川幸右衛門直道 生年六十三歳』
と、すでに書いてありました。
会津を、藩主を守るためのこの戦い
出陣した者は皆
自分の命を賭して臨んだのでした
そして幸右衛門直道さんをはじめ
多くの藩士が この戦いで戦死し
『長命寺の戦い』は敗れました
この寺には 阿弥陀寺と共に
戦死した会津藩士の墓があります
埋葬者145名
墓碑に記入を許された文字は
『戦死墓』の三文字だけ
これも戊辰 会津戦争の現実なのです
先人に思いを馳せ
深く深く‥合掌‥